予約いただいた分だけパンを焼くそして配送する。これが店を持たずに営業する方法です。しかしこの場合頻繁に発生することは ”大きなオーブンの中にパンが1個” という現実です。パンは種類によって焼く温度は異なりスチームのかけ方も異なります。多くの場合窯入れ後スチームを大量にかけその後開放してまた閉じ温度は徐々に下げるという焼き方をします。このプロセスの中で多種類のパンを同時に焼くことはできない。
じゃあ1個じゃなく適正な数になる様作るタイミングを考えれば!という声もあります。
この生産性が悪い現状をどう変えるか?これがパンを1ヶ月生産してきた現時点の大きな課題の一つです。
2月から下記の方法を試行してみようと思います。
1.パンの種類を限定する。
ほとんど注文が入らないパンにたまたま注文が入ると”大きなオーブンにパン1個”になります。リサーチ不足でメニューに載せた私の問題ですが、申し訳ありませんがお客さんの数が増えるまではパンの種類を月ごとに限定をさせていただきます。
2.製造日の集中化
1人分3種類のパンを1個ずつ焼くのと5人分3種類のパンを5個ずつ焼く時間に大きな差はない。作る日を週の中で3日ぐらいに集中させ数をまとめていきたい。
現状の課題として次にあげられることは宅配便の集荷時間に間に合わず往復2時間かけて直接センターに持ち込んでいること。これは何としても避けなければならずこのために始業時刻を朝6時から朝5時に早めること以外に出荷作業の効率化が急務。納品書代わりの手紙作成、袋詰め、シール作成、貼り付け、梱包、宅配便の送り状の貼り付けなど一連の作業はパンを焼くのと同じくらいの時間が掛かります。事務作業や出荷作業を如何に効率化するか、これについては同じ町内で手作りソーセージハム工房を営む森本さんにとても参考になる助言をいただきました。
お客さんからの注文用紙がすべての工程のベースとなり、その情報を入力すると日程表、納品書、請求書、送り状など一連の紙が出力され、それを顧客ごとに袋に入れて管理する。某自動車メーカーのカンバン方式に近いと思いましたが、出力された紙は注文用紙の内容と相違がないかチェックされ確認印が押される等々
私の現状と言えば「行き当たりばったり工程」であり、システム導入はできないもののもう少しシステム的な工程にしないと時間は短縮できないと認識しました。
3.事務作業の効率化
パンをつくる3日分の事務作業を一日かけて準備する。
・注文書 ・日程表 ・納品書兼請求書 ・シール ・送り状
をまとめて一人ずつ袋に入れ準備しておく。必要な段ボール箱も準備しておく。
データは全てEXCELに保存されておりそのデータを使ってWORDで半自動で納品書が作れるようにソフトを作る。
4.注文書の作成と活用
現在はメールや電話で受けている注文を注文書に写す作業が必要。それをやり取りして内容や日程の確認を行いたい。注文書はチラシと一緒に付けて新しい人には必ずセットでお渡しする。
まだまだ改善事項はありますが、まず上記1,2はすぐに、3,4は2月中に形にしたい。