山の中で起業したパン工房Hiroseにとって里山インキュベーターなるものが何か方向性に参考となるかどうか興味を持ち交流会に参加してみました。(1月31日@池田町宮地土川商店)
里山インキュベーターとは農山村で起業しようとしている人をサポートしようという組織です。工房のある揖斐川上流域は人口減少が著しい農山村であり何もしないと消滅するリスクを抱えています。維持するためには新たに定住する人が出てこないといけません。そのためには住居も仕事もないと成立しません。そこで住居には空き家を、仕事として耕作放棄地や山林を活用して何かできないか?山村で伝統的に受け継がれてきた固有技術に着目してそれを掘り起こして起業につなげられないか?がテーマになります。地域おこし協力隊が政策的に実行されて、今その人たちが地域に根付いて起業する時期を迎えているという背景もありより強いサポートが求められているそうです。
揖斐川町でもヤマノカゼ舎という社団法人ができインキュベータとしての活動が期待されています。
さて、先週の交流会では山の保存食、発酵食品、宿泊施設を利用したプログラム、カフェ、森の幼稚園などが紹介されました。パン工房Hiroseには直接関連しませんが今後の活動を見守りたいと思います。
上流域の里山の豊富な資源を活用という視点は重要ですが、活性化するには別の視点もあってもいいのでは?と思います。例えば魅力的な製品を生み出す(パン屋が当てはまる?)小水力発電などここでしかできないエネルギー生産、ITを活用した鳥獣対策、牧場と堆肥生産・・・
おそらく山村に生きている人たちは色々”これができれば”という案を持っていると思います。そんな活動もどこかでやっているのでしょうか?
パン工房Hiroseはドイツパンを通じて安心安全なパンを提供することがミッションですが、安心安全は地元の材料に勝るものはありません。今着目している材料は自然薯(山芋)と栃の実、うまくいったら紹介します。