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  • 執筆者の写真Shinji Hirose

ソルビン酸

消費期限内にパンにカビが生えた場合パン製造者はパンの品質保証に対する責任を負います。返金や交換に応じるのはもちろん消費者がカビの生えたパンを食べて健康被害を受けた場合には損害賠償などの法的責任を問われる可能性があります。

特に日本の夏は高温湿潤であり、あっという間にカビが発生するためパン工房Hiroseは”スライスし冷凍保存”を推奨しています。


カビの発生を抑制するためソルビン酸やソルビン酸カリウムが食品添加物として使用される例があります。偶然聞いていたユーチューブの番組でこの件について話していたのでここで紹介します。「福岡伸一の知恵の学校」第8回 ”生命と食” です。確認してみてください。

この番組は2016年に作られたものですから8年前の情報ですが現在にも通用します。

コルネパンやクリームパンが常温で3日間も大丈夫なのは何故か?それはソルビン酸を保存料として使っているからです。2024年現在もソルビン酸kを使ったパンが売られていることを確認しました。ソルビン酸は微生物にとっては毒です。C6H8O2の分子式のソルビン酸はC3H6O3の乳酸と分子構造が似ており乳酸と間違えて食べてしまうと代謝ができず微生物は死んでしまいます。(ここのところを理解するための基礎知識が私には足りません)

一方人間の細胞に対してソルビン酸は一定量以下であれば問題がないという実験結果が出ておりこの結果から量的制限をした上でソルビン酸の使用が認められています。




一定量以下のソルビン酸は人間の細胞には問題はないが微生物は退治してくれる。これは保存剤としては最適だ、ということになるのでしょうがここで問題になるのは私のブログに何度も登場する腸内細菌です。腸内細菌は最近のニュースで報じられたようにガンの免疫療法が効かない患者に他人の腸内細菌を注入する試みが始まるそうです。腸内細菌は人間の免疫機能をアクティブにする働きがあるんですね。他にも色々な働きをしている腸内細菌もソルビン酸にはかないません。風邪を引いたときに抗生物質を処方されますがこの際も腸内細菌は減少し結果として便秘や下痢になることはよく知られています。抗生物質を服用する期間が過ぎると腸内細菌は復活し下痢も治ります。

腸内細菌は人体の外の微生物です。人体は口から肛門までを”ちくわ”に例えるとちくわの内壁に人間の細胞の数より多い微生物が存在し人体のいろいろな機能をサポートしてくれていますがクリームパンを食べるたびに腸内細菌を殺しているわけです。ソルビン酸はクリームパンにとどまらずソーセージやハム、かまぼこ、ジャムなどにも使われています。


ソルビン酸の暴露を受けた状態が継続したとき腸内細菌は、人体は、一体どうなるのか?

この答えはまだ明確には出ていないものの現在大規模な人体実験がされているという見方があることにも頷けます。




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